板橋区議会議員の近藤タカヒロです。
板橋区と練馬区にまたがる城北中央公園は、休日になると家族連れでにぎわいます。
近藤タカヒロその城北中央公園の地下で、地域の安全を高めるための大きな工事が進んでいるのをご存じでしょうか。


東京都が石神井川流域で進めている治水対策の一つとして、公園の地下に「調節池」という施設を整備しています。
最近は短時間で激しい雨が増え、東京都でも1時間に50mmを超えるような大雨が昔より多く発生していることが報告されています。


今回は、東京都の公式情報をもとに、城北中央公園の「調節池」について現在の状況と進捗についてお伝えいたします。
東京都建築局公式HP「城北中央公園調節池(二期)工事 工事説明会」
東京都建築局公式HP「城北中央公園調節池(二期)工事 説明資料(スライド)」PDF
東京都建築局公式HP「城北中央公園調節池(一期)工事その2」PDF
板橋区公式HP「災害対策調査特別委員会請求資料調節池・下水整備について」PDF
城北中央公園の調節池(ちょうせつち)とは? 役割と仕組みを解説


城北中央公園の地下では、東京都が進める治水対策として「調節池」の整備が進んでいます。


大雨で石神井川の水位が急激に上がりそうな時、護岸にある取水口から水を一時的に取り込み、池の中にためる仕組みになっています。


ためておいた水は、川の水位が落ち着いてからポンプでゆっくりと川へ戻す。
これにより、下流側の水位が上がりすぎるのを防ぐことが期待されているんです。





地下に整備されるため、完成後も地上部分はこれまでどおり公園として利用できます!
調節池を整備する理由・工事の背景


こうした調節池が必要になった背景には、近年の大雨の増加があります。
東京都によると、1時間に50mmを超えるような短時間の強い雨が、昔よりも明らかに増えていることが示されています。


石神井川流域でも同じ傾向があり、大雨のたびに川の水位が一気に上がりやすい状況が続いています。
東京都はこれまで、石神井川の整備方針として「1時間50mmの雨に対応する」ことを目標にしていました。


しかし、雨の降り方が変わってきたことを受け、新たに「1時間75mmの雨を見据えた対策」を行う方針が示されています。
川だけでは吸収しきれない分の水を受け止めるために、公園地下に調節池を整備する必要があり、今回の工事が進められています。
調節池の規模(一期・二期工事)


調節池の整備は二段階で進められています。
まず一期工事では、約9万m3の水を貯められる調節池が整備されています。
続く二期工事では、約16万m3を貯められる新たな施設が追加で整備される予定となっています。
調節池の工事方法


工事には「ニューマチックケーソン工法」という特殊な工法が使われています。
これは、大きなコンクリートの箱(ケーソン)を地下に沈めていくためのもので、箱の底に作業室を設け、そこに空気圧をかけて地下水が入らないようにしながら掘り進める方法です。


工事期間と進捗


二期工事の期間は、令和7年6月下旬から令和12年9月中旬までと公表されています。


城北中央公園の調節池は板橋区の防災・治水対策にどう関係する?


城北中央公園の調節池は、東京都が進める石神井川流域の治水対策の一部として整備されている施設です。
その中で、城北中央公園の調節池は、石神井川の水位が上がった際に一時的に水をためることで、下流への負担を抑える役割を果たすと位置づけられています。



板橋区としても、東京都と連携しながら治水対策を進めており、この調節池が地域の安全性向上に寄与する重要な施設の一つとなっています。
今後も工事の進捗や新たな情報が公表されましたら、引き続きわかりやすくお知らせしてまいります。









